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イベント概要
科学技術振興機構(JST)
ベルリンのドイツ国際安全保障研究所(SWP)研究員、ベッチャー氏を迎え、現代の気候政策が直面する重要な問いについて考察します。 トランプ大統領がパリ協定を離脱した場合、ドイツ、EU、そして国際的な気候政策にどのような影響を与えるでしょうか?米国と中国の緊張がエスカレートした場合はどうでしょうか?あるいは、欧州グリーン・ディールが継続されなかった場合は?気候政策は、国内、地域、超国家的、国際的な力学が複雑に絡み合う多面的な分野です。気候政策の将来的な複雑性を考えるには、これらの異なるレベルの相互関連と相乗効果を考慮した包括的なアプローチが必要です。このような未来を見通す思考を可能にするため、SWPの気候政策・政治研究クラスター内の内部プロセスの一環として、2つのフォーサイトワークショップが実施されました。この講演では、このフォーサイト・プロセスが、(可能性や望ましい未来ではなく)複雑でもっともらしい未来について、どのように構造化された思考を可能にしたかを詳述し、また、そのようなもっともらしい未来に直面した際にも堅固な気候政策提言を議論するための枠組みを提示します。 モデレーターは東京大学未来ビジョン研究センターのマヌエラ特任研究員が務めます。
日時 | 2025年1月17日(金) 17:00~18:00(日本時間) |
開催形式 | Zoom/参加無料 オンライン参加300名 (定員になり次第、受付を終了します) |
言語 | 英語(通訳なし) |
事前申込 | |
対象 | 低炭素社会(カーボンニュートラル社会)や地球温暖化緩和策に関心のある社会人 (ある程度の予備知識のある研究者、企業、行政関係者) |
主催 | JST-低炭素社会実現のための社会シナリオ研究事業 「カーボンニュートラル移行の加速に向けた総合知に基づく社会シナリオ」 東京大学未来ビジョン研究センター 持続可能な未来のための日本モデル相互比較プラットフォーム( |
Dr. Miranda Boettcherの紹介
講演者のベッチャー博士は、ベルリンのドイツ国際安全保障研究所(SWP)研究員であり、オランダのユトレヒト大学コペルニクス持続可能開発研究所非常勤助教を務められています。地球環境政治学、知識社会学、フォーサイトを専門とし、将来の気候政策オプションの出現と正当化を分析しています。 現在、ドイツ政府(BMBF)が資金を提供するプロジェクトASMASYS-II-Cのプロジェクトリーダーを務め、将来の政策とガバナンスの道筋に焦点を当てながら、海洋炭素除去の可能性を評価しています。
また、国連海洋環境保護の科学的側面に関する専門家合同グループ(GESAMP)第41作業部会「気候緩和のための海洋介入」のメンバーであり、UNEP GEO-7報告書のレビューエディターでもあります。現在は地球システム・ガバナンス研究員です。
2018年オックスフォード大学科学・イノベーション・社会研究所オックスフォード・マーティン客員研究員、2019年メルボルン大学オーストラリア・ドイツ気候・エネルギーカレッジ客員研究員。
これまで、ドイツ・ポツダムのサステナビリティ高等研究所研究員、ドイツ・ベルリンのフォーサイト・インテリジェンス社リサーチアナリスト、米国サンフランシスコのミンツ・グループ調査員、ドイツ・ハイデルベルク大学国際関係学部大学院研究員などを歴任されています。
JST社会シナリオプロジェクトと本ウェビナーシリーズの紹介
JST社会シナリオ研究プロジェクトは、わが国の経済・脱炭素技術の技術的・ コスト的展望に関する定量的な解析、 社会への導入のシナリオの検討とともに、 カーボンニュートラル社会の実現を加速する新技術創出に資する研 究開発から、成果の普及、 社会への実装までを見据えた戦略策定や社会システム設計のための 研究を行っています。 >> シナリオの専門家とのウェビナーシリーズは、 この研究プロジェクトの一環であり、 カーボンニュートラル社会への移行を加速するための知識と戦略の 情報交換の促進とコミュニティ形成を企図しています。